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漢方薬の飲み方

FM107_L.jpg最近は、大学病院や公立の病院でも漢方治療を行うところが増えてきています。
厚生省が漢方薬の健康保険適用を承認して以来、漢方治療の基礎的研究もさかんに進められ、現代医学の面からの効果の裏づけがされるようになったからです。


漢方薬は、1日分ごとに、生薬を水から弱火でせんじ出します。
せんじた漢方薬は、1日分を2~3回にわけて食事と食事の合間に飲みます。
漢方薬を効率良く吸収するには、胃に食べ物などが滞留していないときのほうが都合がいいからです。
ただし、人によっては、漢方薬を食前に飲むとお腹が張ってしまったり、食欲がなくなってしまうということがあります。
そのような場合は、食後に服用してもかまいません。
また、生活リズムや仕事の都合で食間にうまく時間が取れない場合は、朝食前に1回目を飲み、2回目は夕食前か、あるいは夕食後に飲むようにしてはいかがでしょう。


せんじ薬は、温めて飲むのが一般的です。
温めたほうが、効果が高いといわれるからです。
せんじ出したあと時間がたち、冷めてしまったものは、飲むときにそのつど温めます。

ただし、吐き気がある場合は、冷たくし、少しずつ飲むようにします。


お子さんの場合は、大人の量を加減して与えてあげてください。
6~12歳のお子さんなら大人の量の半分を、4~5歳なら大人の3分の1量、3歳以下のお子さんは大人の量の4分の1の量を大人と同様、1日に2~3回にわけて服用します。


漢方薬は、西洋薬と比べると作用は穏やかですが、副作用がまったくないわけではありません。
専門の医師に相談のうえで服用することが大切です。


漢方薬と健康保険

漢方治療は、昭和51年に、厚生省が漢方薬の健康保険治療の適用を承認するようになって以来、見直しが行われ、広く普及するようになってきました。
しかし、すべての漢方薬に健康保険がきくわけではありません。
現在のところ処方数は、147種と限られており、しかも保険診療が認められるのは、これらの漢方薬に対して、医師の処方箋がある場合に限ってです。
しかし、過去の治験例からみると、この147種類に限らず、もっとずっと多くの処方が用いられており、その効果も現れています。
漢方薬には、大きく2つに分類されます:せんじ薬とエキス製剤(医療用漢方製剤)です。
医療用漢方製剤というのは、生薬の抽出エキスを顆粒、細粒、粉末、錠剤なおにしたもので、いわゆる病院でもらう漢方薬です。
これらのうち、保険診療が承認されているのは、エキス製剤に関してのみです。
しかし、実際、漢方の専門医のなかには、漢方製剤以外の処方を用いる医師もいます。
そのため、漢方治療を行う医療機関のなかにも、保険が適応されるエキス製剤のみを扱う機関、保険適応外のエキス製剤のみを扱う機関、さらに両方を扱う機関があるのです。
したがって、漢方治療の保険診療を希望される方は、ご自身が診察を受ける医療機関が保険診療を行っているかどうかを、事前に確認してうえで診察を受ける必要があります。
また保険適応内のエキス製剤と適応外のエキス製剤の両方を扱っている医療機関の場合には、保険が適応される範囲内での処方をしてもらえるよう、申し出ておくことが大切です。

漢方薬の副作用

漢方薬は、全般的に、現代薬(西洋薬、化学薬)と比較して作用が穏やかな薬といえます。
副作用も比較的少なく、軽いといわれます。
しかしまったくないわけではありませんから、素人判断で用いるのは、禁物です。
そもそも漢方薬は、個人の「証」に合わせて用いるのが原則です。
当人の証に適していない場合、かえって症状の悪化をまねく恐れがあります。
たとえば、虚証の人に対して強力な下剤や発汗薬を用いるのは適していないといえるでしょう。
また、証に合った漢方薬を用いているにもかかわらず、不快な症状が生じる場合があります。
これは「瞑眩(めいけん)」と呼ばれるものです。
副作用と症状が似ていることから区別がつきにくいことがあります。
しかし、瞑眩の場合、症状が出るのは薬を服用し始めた最初の2~3日間です。
その後は、症状が治まり、快方に向かいます。
別の角度から考えれば、これは薬が身体に作用しているという証拠でもあるわけですから、漢方医学ではむしろ好ましい反応とされます。
副作用を起こしやすい漢方薬とその副作用の症状を以下にあげます。

●大黄:腹痛、下痢、食欲不振。

●麻黄:食欲不振、多汗、不眠、動悸。
重症の心臓病の人の場合、狭心症を起こす恐れがあるので注意が必要です。

●甘草:むくみ、血圧の上昇。
甘草は、鎮痛、消炎効果があることから、漢方薬の多くに含まれていますので、意識して気をつけていることが必要です。

●附子:熱感、ほてり、発汗、しびれ。

●地黄:胃のもたれ感。

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